「無名の良き市民」のスピーチに感動

denshizairyo2007-01-31

新聞の社会面を暗いニュースばかりが幅をきかす時代の中で,良き市民の心温まる行動はわれわれの心を和ませてくれます。
「2006年度シチズン・オブ・ザ・イヤー(シチズン賞)」の発表・表彰式(07年1月30日)を取材した感想です(写真)。特に受賞スピーチには,大変感動しました。
この賞は,日本人および在日外国人の中から,市民に感動を与えた人,市民社会の発展や幸せ,魅力づくりに貢献した「無名の良き市民」を1年単位で選出する年間賞です。
社名に“CITIZEN(市民)”を掲げるシチズン時計が主催するもので,1990年に創設され,今年で17回目の開催となります。
2006年度シチズン・オブ・ザ・イヤーの受賞者は,以下の方々です。
・川越恒豊(かわごえこうほう)さん(65歳)住職
・桑山利子(くわやまとしこ)さん(68歳)パート・主婦
・有城 覚(ありしろさとる)さん(62歳)元警察官
それぞれの方のご紹介や授賞式でのスピーチについては,明日から順次紹介していきますので,ここでは受賞理由を簡単に記しておきます。
川越さんは,受刑者向け自主放送のディスクジョッキを27年間,1回も休まず続けてこられました。
桑山さんは,新聞配達の収入でスリランカの学生支援を続ける一方,ご自身も念願の高校卒業を果たされました。
有城さんは,警察署に拾得物として届けられた動物を引き取り,移動動物園を続けられています。
シチズン賞の選考方法は,06年1月から12月までに発行された日刊紙の記事の中から,シチズン・オブ・ザ・イヤー事務局が候補として37名(グループ)をノミネートし,選考委員会が審議して決定します。選考委員会は5大新聞のジャーナリスなど8名で構成されています。