2007-01-01から1年間の記事一覧

56個のモータを使用した新型ロボット

56個のモータを搭載することで,形態変形,状況に応じて変幻自在に移動するロボットが開発されました(写真)。 千葉工業大学の未来ロボット技術研究センターとリーディング・エッジ・デザインでは,共同開発を続けているHallucigenia(ハルキゲニア)プロジ…

nano tech大賞は富士通が受賞

nano tech 2007(国際ナノテクノロジー総合展・技術会議)を取材してきました。(2月21日(水)〜23日(金)まで開催)。 今年は,出展社数も増え,規模が拡大しましたが,何と言っても,実用化に迫ったナノテク関連技術が多く出展されたのが特徴だと思いま…

日立の非接触型ICチップの大きさは0.05mm角と世界最小

昨日,「運転免許証も非接触型ICカードに」と書きましたが,日立製作所が世界最小0.05mm角,厚さ5μmの非接触型粉末ICチップを開発し,その動作の確認に成功しました。 この成果は,2月11日から米国サンフランシスコで開催されている「ISSCC2…

運転免許証も非接触型ICカードに

運転免許証の更新に近くの警察署に行ってきました。埼玉県では,今年の1月4日からICカード免許証が導入されています。現在,日本の5都県でICチップ内蔵の運転免許証の交付を開始しているそうです。 ICカード免許証は,偽変造免許証の作成がきわて困難であ…

リサイクルやリユースに対応したJisso技術

昨年,7月にEUのRoSH規制が施行されました。鉛フリーはんだへの対応は,この鉛規制に対応した形であり,環境への対応としては受動的であります。しかし,能動的な取り組みを行っている研究も日本がリードしています。 たとえば,将来のリサイクルやリユース…

鉛フリーはんだとJisso技術

Jisso技術は環境面でも電子産業に貢献しています。最近の例では、鉛を使わないはんだ付け材料の開発であり、日本がリーダーシップを持っています。鉛入りのはんだが地球環境や人体にとって有害性を有する危険があるとの観点から,EUでは昨年の7月1日に発効さ…

Jisso(実装)技術の時代

日本発の概念がそのまま世界で通用する用語となっているものがあります。たとえば,最近ではTSUNAMI(津波)ということ言葉がありますし, KANBAN(トヨタ自動車のカンバン方式),KAIZEN(改善),EKIDEN(駅伝)などがよく知られています。 携帯電話を初め…

「印刷技術」が変える電子デバイス製造

昨日,半導体産業新聞が主催する上記題名のフォーラム(セミナー)に出席しました。印刷技術といえば,従来からの手法であるスクリーン印刷がありますが,最近ではインクジェット技術やμコンタクトなど新しい印刷プロセスを導入する検討が活発に行われていま…

CO2吸収効果として東京都の約1.4倍の森林に相当

「地球温暖化の原因は人間活動とみてまず間違いない」と科学的に裏付けされました。6年ぶりにまとまった「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第1作業部会」の第4次評価報告書です。「地球温暖化は確実に進み,今後も気温上昇は続き,実害に直結す…

熟年技術者の情熱と技術で新シリコン合金「メラミックス」を製造

今回も「Japan Venture Awards 2007」(JVA)の受賞者を紹介します。“2007年問題”と叫ばれるように,今年は団塊の世代が定年を迎える最初の年となります。そのような背景から,JVCにおいても今回からシニア起業家を表彰する「シニア賞」が設けられました。 シ…

企業経営,財務,金融の経験を活かし「本物の経営者」を育成

昨日紹介した「Japan Venture Awards 2007」(JVA)の特徴の1つは,起業家を表彰するだけでなく,起業支援家にもスポットを当てていることです。 今回,起業支援家部門の経済産業大臣表彰を受けたのは,㈱さがみはら産業創造センターの里見昭社長です。 同社…

産業廃棄古紙を緩衝材,断熱材に成形加工

「Japan Venture Awards 2007」(JVA)の表彰式を取材しました(2月2日(金))。JVAとは,全国の起業家および起業支援家の中から,特に功績があり,モデルとなる方を選定し,表彰するものです。 JVAの主催者は,創業・ベンチャー国民フォーラム(生駒俊明会…

googleは英語の動詞として使われている

「グーグルで検索すること」は,仕事でも日常生活においても常にお世話になっています。「グーグルデスクトップ」は私が最も重宝している機能です。 書店で「グーグル完全活用本」(三笠書房)を購入しましたが,そこにはさらに有効な機能が紹介されており,…

警察署に拾得物とし届けられた動物を引き取り,移動動物園を続ける

もう一人の2006年度シチズン賞の受賞者は,有城覚(ありしろさとる)さんです。警察官時代から拾得物として届けられた動物の世話を引き受け,退職後の現在も「110番動物園」の巡回を通じて命の大切さを訴えています。 きっかけは交番勤務についた初日の出…

新聞配達の収入でスリランカの学生を支援

2006年度シチズン賞のもう一人の受賞者は,桑山利子(くわやまとしこ)さんです。主婦業のかたわら新聞配達などのパートを続け,そこで得た収入でスリランカの子どもたちの進学支援を1993年から続けられています。 桑山さんが,この活動を思いついたのは,「…

受刑者向け自主放送のDJを続け27年

2006年度シチズン賞の受賞者のお一人である川越恒豊(かわごえこうほう)さんは,富山刑務所で,受刑者向けの自主放送「730ナイトアワー」のディスクジョッキを27年間続けてこられました。 この番組は,受刑者のリクエストとコメントをもとに構成するコマ…

「無名の良き市民」のスピーチに感動

新聞の社会面を暗いニュースばかりが幅をきかす時代の中で,良き市民の心温まる行動はわれわれの心を和ませてくれます。 「2006年度シチズン・オブ・ザ・イヤー(シチズン賞)」の発表・表彰式(07年1月30日)を取材した感想です(写真)。特に受賞スピーチに…

携帯電子機器にAMラジオがついていない理由

FMラジオがついているケータイやMP3はありますが,AMラジオが搭載されている携帯電子機器は少ないのではないでしょか。これは,AM放送に対するニーズがさほどないからだと,漠然と思っていました。 ところが,その理由は,意外にも,技術面での問題であった…

世界最長のまっすぐな鉄道路線

オーストラリアは雄大です。シドニーとパースを結ぶ大陸横断鉄道は,全長4,345kmあり,移動するのに3泊4日もかかります。この路線には,世界最長の478kmのまっすぐな区間があり,通過には11時間を要します。 479kmを迎える時に,車内アナウンス…

太陽光発電への期待

太陽光発電の市場は,年率30〜40%の急速な伸びを示しています。05年の世界の太陽電池生産量は約1,700MWでした。原子力発電所が1基で100万kWと換算しますと,太陽電池生産量は約2基分に相当するエネルギー量になります。 生産国別に見ますと,日本が約…

「ディジタル素材」というネーミングについて

最近,エレクトロニクス業界で使う言葉で少し引っかかりを感じているものがあります。「ディジタル素材」と言う表現です。ディジタル機器用半導体・フラットパネルディスプレイ(FPD)を製造・構成する電子材料のことを指すようです。 ディジタル家電というの…

血液型「O型」の由来

血液型で以前から疑問だったことがあります。A,B,AB型は,分類する上で理解できますが,なぜ「O型」という表現をするかということです。 その謎がやっと解明できました。血液型を調べるためには,2つの試薬を使うそうです。Aの試薬にのみ反応するのがA型…

はじめまして

今日からHatena Diaryで徒然なるままに日記を書いていきます。 私は,エレクトロニクス関連技術雑誌の編集者です。 日々の取材や編集作業で入手した情報をベースにして,技術の背景やポイントなど,役に立つ情報の発信を行いたいと思います。 どうぞよろしく…