ホーメーの響き

地元の埼玉県小川町で開催された「小川はつらつ朝市」(毎週第3土曜日)で,ホーメイの演奏を聴きました。
演奏と歌唱は,澤田香緒里さん(動画)です。

大地に響き渡る力強く歌声で,草原に風が吹いているようです。

ホーメイとは,トゥバ共和国において伝わる伝統的な歌唱法で、「喉歌」や「倍音唱法」と呼ばれています。
同様の歌唱法は,アルタイ山脈周辺の民族の間にいくつか分布しており,有名なのは、モンゴルのホーミーです。

トゥバはアジアの中央部、シベリア南部に位置する共和国で,現在はロシア連邦に属しています。

澤田香緒里さんは,2006年からホーメイを習い始め,2009年夏、トゥバを訪れ自然と遊牧の営みに触れ大きな衝撃を受け,古来より受け継がれてきたホーメイのさまざまなスタイルや唄、伝統楽器イギルを習い始めました。

倍音の響きとイギルの音色は,一人二重奏を醸し出しています。
イギルは,モンゴルの馬頭琴の原型といわれ,[ド]と[ソ]にあわせたニ弦の弓奏楽器です。ヘッドのお馬さんが凛々しいです。

澤田さんのブログは,http://kaorisawada.jimdo.com/