シーズとニーズの「出会いの場」
「川上・川下ネットワーク構築支援事業」(中小企業庁委託事業)の交流会に参加した。
基盤技術を担う川上中小企業群(めっき,金型など)と川下産業(最終セットメーカー)との間の取引環境がオープン化している。しかし,製品スペックなどに関する情報が,川下から川上に伝わりにくい「情報の非対称性」が生じているという。
昔は良い技術を持っていればお客が仕事をくれた。今では,待っていてもスペックが来ない。潜在的な「技術シーズとマーケットニーズ」の顕在化が必要だ。
技術雑誌の役割として,シーズとニーズの「出会いの場」を提供することが使命でもある。今年は,これを1つのテーマとしたい。
(「電子材料」2009年2月号編集後記より)