木肌がつるつるの百日紅

俳句の会をはじめて2年になります。7月の兼題は,「百日紅」「夕立」です。

百日紅さるすべり)を読むのに,開花時期には少し早いですが,イメージをつかみたいため,西光寺(小川町)へいってきました。自宅から,クルマで10分の近場にあります。

西光寺は,曹洞宗の寺院で,室町時代の後期に開創されたといわれています。この寺で有名なのが,境内にある百日紅と枝垂桜,そして裏手の斜面にはカタクリの群生地があります。それぞれの見どころの時期は,百日紅が7月中旬〜10月中旬,枝垂桜が2月下旬,カタクリが3月下旬〜4月上旬です。

百日紅は,「約100日間、ピンクの花を咲かせる」のが名前の由来だそうです。「猿滑」とも書くのは,「幹がつるつるで、木登りの上手な猿でさえ登れない」ところからといわれています。確かに樹皮のコルク層が剥がれ落ち,新しいスベスベした感触の樹皮が表面に出ています。実は,猿は滑ることなく簡単に登れるそうです。

俳句の提出日が,7月6日なので,百日紅の開花を待たずして読まなければなりません。

高浜虚子は,
「炎天の地上花あり百日紅
と読んでいます。
紅い花をむらがり咲かす光景を思い浮かべて,兼題をこなしていこうと思っています。