太陽光発電の環境貢献度

 最近,太陽光発電の環境貢献度の圧倒的な高さを実感した。世界における無電化地域の人口が約16億人といわれている。こうした地域の全家庭が今後,電気を利用すると仮定すると,約1,600TWh/年の電力量が必要と推定される。これは火力発電所約230ヵ所の年間発電量に相当する。

 この電力をかりに太陽電池で補おうとすると,計算上では設置面積はゴビ砂漠のわずか1/100の面積ですむ。ゴビ砂漠は日本の国土面積の3.4倍の130万m2の大きさである。CO2に換算すると約5億トン以上の発生を抑制できる。

 本誌では,4月号で太陽光発電のさらなる可能性を探るべく,大特集を予定している。(「電子材料」2月号編集後記より)