レアメタルの需要が急増

 レアメタル(希少金属)の需要が急増している。レアメタルに分類される元素の数は,30+17(レアアース:希土類金属)ある。自然界に存在する元素は約90あるので,レアメタルは半分を占めることになる。

 レア(rare)と呼ばれているは,発見当時において希(まれ)であっただけで,地球上で8番目に多いMoや10番目のTiも含まれている。先端技術に欠かせない資源だが,特定材料を用いる新製品の急速な拡大で材料不足が懸念されている。ITO膜に使われるIn,鉛フリーはんだのBi,2次電池のLiなどである。

 需要がわが国に集中しているだけに,使用量の削減,代替材料の開発,リサイクルなどで乗り切って欲しい。(「電子材料」08年3月号編集後記より)